減塩効果で血圧が下がる
■ 高血圧改善の第一歩は塩分を減らす事です
高血圧の治療では、食事療法が大きなウエートを占めていて高血圧改善の成否を決める重要な事です。
ナトリウムは体に必要なミネラルですが、摂りすぎは血圧を上げます。
(高血圧症の塩分摂取は1日7~8グラムが基準とされています)
降圧薬を飲んでいるからと安心してたら危険です。
逆に減塩する事で降圧薬の効果を高めることが出来ます。
※減塩は関係ないと言う情報もありますが、
経験上やっていた方が相乗効果は高まります。
高血圧以外のその他の生活習慣病にも効果的です。
■どうして塩分で血圧が上がるの?
塩分(ナトリウム)は生きていく上で欠かせないミネラルですが1日1g摂れば十分と言われています。
日本人は現在1日10gを越えて摂取しています。
塩分摂取が多かった東北地方で減塩指導が続けられた結果、脳卒中を起す人がグンと減ったのです。
塩分が高血圧を招く理由は2つあります。
1;塩分は筋肉を収縮させる働きがあります。
ナトリウムが増えると、血管壁の筋肉がわずかな交感神経の刺激でも収縮しやすくなり、血液の通り道が狭くなります。
2;ナトリウムには水をくっつける作用があり、血液中の水分を増やします。
血液量が増えると心臓から血液を送り出す時、より大きな力が必要になります
食塩で血圧が上がる人と上がらない人がいて、食塩で上がる人(食塩感受性)はナトリウムを体内に蓄えやすく、塩分の影響が強くあらわれます。
ちなみに塩分の摂取量が8~9gと比較的少ない沖縄県では脳卒中による死亡率が全国でもっとも低くなっています。
マサイ民族の塩分摂取量は2.5gと少なく、50歳以上でも高血圧の人はほとんどいないそうです。
■ 高血圧の減塩のコツ
旬の食材で素材の味を最大限活かしてでいただきましょう。
食品や調味料の塩分量を把握しましょう。
酢や柑橘類・適度な香辛料やハーブ・香味野菜を上手に取り入れましょう。
ちょっと割高ですが命が大切と思って減塩調味料を積極的に活用しましょう。
天然の素材から出汁をとり料理に使いましょう。
薄口の料理から食べるようにして濃い味は後に食べないと味が物足りなくなりますので薄味から濃い口の順番で食べましょう。
ちなみにインスタントラーメン1食分の食塩は約7グラムと言われています。加工食品は気を付けましょう!
■ 高血圧の方必見!1gの食塩と同量の調味料の目安
食塩 =小さじ5分の1
濃い口醤油 =小さじ1強
薄口醤油 =小さじ1
減塩醤油 =小さじ2強
ポン酢醤油 =大さじ1弱
赤味噌 =大さじ2分の1弱
白味噌 =大さじ1弱
減塩味噌 =大さじ1強
トマトケチャップ =大さじ2弱
ウスターソース =大さじ3弱
オイスターソース=大さじ2分の1
マヨネーズ =大さじ3強
固形スープ =小さじ2分の1弱
※大さじ1で15cc・小さじ1で5ccの軽量スプーンが目安です。
(食品塩分早分かりより抜粋)是非高血圧改善の参考にして下さい
■高血圧の方へ外食の塩分量の目安
ハンバーグステーキ=3.1g
ハンバーガー=2.2g
オムレツ=1.3g
カツ丼=5.5g
天丼=3.6g
中華丼=3.3g
寿司=5.9g
カレーライス=3.4g
チキンライス=2.5g
ソース焼きそば=4.1g
チャーハン=2.9g
ラーメン=5.2g
スパゲッティーミートソース=4.1g
サンドイッチ=2.3g
グラタン=1.5g
焼き魚定食=5.8g
酢豚定食=5.1g
鶏のから揚げ定食=3.9g
エビフライ定食=4.2g
上記メニューを参考にして下さい。高血圧の方の塩分摂取の目安は1日7グラム未満です。