防寒対策 温泉 入浴法
■冬はなぜ血圧が上がるの?
血圧は冬に高くなり夏は低くなる傾向があります。
冬場肌が冷気にさらされますと体温の発散を防ぐために交感神経が働き、カテコールアミンが血液中に分泌されます。
これらの作用で血管が収縮して血圧が上がるのです。
血圧の高い人は外出時特に気を付けて防寒してください。
室内でも気温差の激しいお風呂・脱衣所・トイレは特に暖房設備が無い場合が多いので極端な温度差が引き金となり発作を起すケースが多くなります。
「カテコールアミンって?」分子構造のなかにカテコール核をもった生理活性アミンで、副腎の髄質から分泌される心臓の収縮、血圧の上昇を促す働きをするホルモンをいいます。
アドレナリン、ノルアドレナリン、ドパミンなどの総称。
神経伝達物質として、また副腎皮質ホルモンとして重要な役割を果たしています。
■高血圧の室内防寒対策
寒暖の差(暖かい部屋⇒寒い部屋)が激しいと室内でも血圧が上昇します。
冷水で炊事・洗濯・洗顔するだけでも血圧が上がるのでぬるま湯などを使って予防しましょう。
朝起きてお布団から出てすぐ体を冷気にさらしてしまうのも良くないので起床時の前に暖房のタイマーをセットしておくのも良いでしょう。
移動する冷えた廊下や特に寒い脱衣所・トイレは脳卒中や心筋梗塞を引き起こしやすい場所なので事前に暖かくしておくように心がけましょう。
■高血圧の防寒対策
皮膚が冷たい空気にふれると体温を逃がさないように交感神経が作用して血管が収縮してしまうので冬は血圧が上がりやすいのです。
室内は暖房器具がありますが外出時にはしっかりと防寒して出掛けましょう。
外出時の防寒チェック!
【頭】帽子
【耳】耳あて
【口】マスク(風邪予防にも効果有り)
【首】マフラー・ハイネック(冷気の進入を防止)
【手・足】手袋・登山用などの保温性の高い靴下
【体】保温性の高いインナー・上着は風を通さないダウンジャケット等
■高血圧の人の入浴法
冷暖房設備が十分に施された快適な家でも、お風呂場の脱衣所は寒かったりします。寒冷刺激によって血管が収縮し、血圧が上昇するので、脱衣所を暖める工夫をしてください。
よく「熱いお風呂でないと入った気がしない」と言う方がいますが、これは危険です。40℃以下くらいのぬるま湯に入るようにしてください。40℃以下では血圧はほとんど上がらないといわれています。
また、冷水浴やサウナはいけません。冬の朝の洗顔に、氷の様な冷水もいけません。
■高血圧への温泉の効能
温泉は昔から湯治と呼ばれ病気や体調を良くする効能を持つものが多いです。
温泉に入る事で血圧が下がるケースもあります。
温泉の成分が皮膚から入っていくのと体を温めることで血管が広がり、温泉成分が皮膚に膜をはり体温が逃げにくく温熱効果が高い事。
また自然の露天風呂や大きな浴槽でゆったり浸かることでリラックス効果が上がり自律神経やホルモンのバランスを整えます。
オススメは「炭酸泉」「硫黄泉」「硫酸塩泉」「ラドン・ラジウム温泉」が効能に優れている事がわかっています。
※注意事項として42℃以上の温泉に浸かると逆効果で血圧が上昇します。
40℃くらいのぬる目の温泉に入ってリラックスしましょう。半身浴はオススメです。