●日本山人参(ヒュウガトウキ)とは
日本山人参とは、日本にのみ生息しているセリ科の植物で、宮崎県北部から大分県南部に自生しています。
日本山人参には、イヌトウキとヒュウガトウの2種類があり似通っていますが、
薬草として利用されていた日本山人参は研究の結果ヒュウガトウキであることが判っています。
日本山人参の根は既に医薬品として高血圧や糖尿病の治療に用いられており、茎や葉にも同様の効果があることが認められています。
日本山人参は江戸時代に発見され、その効能の広さ・効果の高さから薩摩藩において「神の草」として珍重されていました。
このような薬効成分の高さから乱獲されましたが、一部の地域住民が密かに守りぬきました。
現在、日本山人参の持つ効果・効能が再び注目され、愛媛大学医学部など多くの研究グループによって、
日本山人参に関する研究成果が発表されています。
●日本山人参-ヒュウガトウキ-の効能
生薬であるヒュウガトウキ根の主な有効成分は、クマリン系YN-1、イソプテリキシン、アノマリンであり以下の様々な効能があります。
①血圧安定化作用
高血圧の原因の一つは、体内でアンジオテンシンⅡという物質が増加することですが、
ヒュウガトウキはこのアンジオテンシンⅡの生成を抑制し、高血圧の予防や改善に効果があります。
②動脈硬化防止作用
動脈硬化は血管内で血液が凝固することにより起こりますが、ヒュウガトウキには血液を固まりにくくさせる血小板凝縮抑制作用があります。
ヒュウガトウキは血液がドロドロの状態を改善しサラサラにする効果があります。
そのため、動脈硬化を抑制し、動脈硬化から起こる合併症(心筋梗塞、脳梗塞、心不全、腎不全)を予防する効果が期待できます。
③血糖降下作用
日本人における糖尿病の患者さんではインシュリンの活性が低下していることが多いのですが、
ヒュウガトウキには末梢組織でのインシュリン活性を高め、糖代謝を高める作用があるため
血糖値を下げ良好にコントロールすることができます。
④肝臓病改善効果
ヒュウガトウキには、アルコールや脂肪分の過剰摂取による肝臓の過酸化脂質の代謝を促進して蓄積を防ぎ、
肝炎を予防する効果があります。B型肝炎やC型肝炎の患者にも治療と併用してヒュウガトウキを服用した場合に肝炎の改善がみられました。
⑤抗アレルギー、抗炎症効果
喘息やアトピー、アレルギー鼻炎ではアレルギー反応を引き起こすロイコトリエンの活性 が高まっていますが、ヒュウガトウキはロイコトリエンの活性を抑制する働きがあります。
この作用により喘息や、アレルギー症状を改善する効果が認められています。
⑥肩こり、頭痛、冷え性、肌荒れ緩和効果
ヒュウガトウキのノルアドレナリン抑制効果や血液循環の改善などにより、血管が拡張し、末梢の血液循環が改善されることにより、
肩こりや頭痛の予防や冷え性や肌荒れの改善が確認されています。
⑦ガン予防や進行遅延効果
ヒュウガトウキには人間が本来備えている免疫機能、特にマクロファージやナチュラルキラー細胞(NK細胞)、
キラー細胞などの免疫細胞を活性化してガンの進行の原因となる発ガンプロモータの抑制効果が認められています。
生体の免疫力を高めるため、抗がん剤の効きにくい食道がんや胃がん、大腸がん、肺がんなどにも他の治療法と併用することで効果を発揮します。
⑧性機能改善効果
ヒュウガトウキには性ホルモンの分泌亢進作用があり、性機能の活性化が認められています。
また交感神経の緊張抑制作用があるため、ストレスによる性機能低下の改善にも有効であり性的な若返りをもたらします。
日本山人参(ヒュウガトウキ)の効能はまだまだ研究し尽くされてはいませんが、
最近の研究で葉の部分にも多くの有効成分が含まれている事が解っています。
一慶堂の日本山人参茶は厳選されたヒュウガトウキの葉の部分を使った純粋日本山人参茶です。
普段のお茶代わりとして気軽にお飲みください。